『中世ヨーロッパのキッチン』を読んでみた
『中世ヨーロッパのキッチン』 著:コストマリー事務局 繻 鳳花
ただの歴史本じゃない、「やってみた」型の中世本!
題名の通り、中世ヨーロッパのキッチンについて書いてあります
中世ヨーロッパの本は好きでよく読むんですが、だいたい資料をもとにした『解説中心』の本が多いイメージがあります
説明がメインといいますか…(楽しく読めるんで良いんですが)
でもこの本は違いました
実際に作者が「やってみたこと」がたくさん載っているのが本当に面白かったです!
こういう本大好きです
キッチン道具も料理も「実践目線」で書かれている
キッチンにある道具から調味料、料理人の話が書いてあるだけだと思っていたのですが
本のメインの内容であるキッチン道具や調味料、料理人の話に加えて、「実際に試してみたコラム」が所々に書いてあります
今の日本でできるやり方、再現方法が書いてあるのが本当に面白いです!
たとえば…
キャンプ場では直火(地面に直接焚き木を置いて火をつける方法)が禁止されているところが多い!
なんて、こんなのは実際にやってみた人じゃないと書けないですよね
あまり自分はキャンプしたことないので知らなかったのですが、読んでいて「へぇ〜!」と何度も思いました
個人的には羊皮紙の蓋作ってみたいなと読んでて思いました
(中に入れるもの何も考えつきませんが…)
あと中世のお買い物シュミレーションも読んでて面白かったです!
時間スケジュールなども詳しく書いてあります
個人的には特に備考欄が面白くて、ついつい読んでしまいました
気になる再現レシピ:「初夏を彩るサンボケード」
本の最後には再現レシピが載っているのですが、特にこのお菓子が気になってます
そもそもサンボケードって何なんでしょう?ってところからなんですけどね…
でもおいしそうでした!いつか作ってみたいです
他にも色んなレシピ載ってるんですが、レシピの名前も見ていて面白かったです

名前の付け方が面白いなと思いました
余談ですが筆者さん、修道院のお菓子も作っていらしているそうなんですが…
(お菓子の写真だけ載ってました)
それがおいしそうだったので、そのレシピも気になるなぁ…なんて思いました
著者の姿勢が素敵
おわりに書かれていたんですが、
『実践検証』『体験・経験を通じて学ぶこと』
をモットーがとても印象的でした
やってみなきゃわかんないですもんね
私も見習いたいです
その考えが本全体に表れているなぁ、と感じました
まとめ
文章もやわらかく、とても読みやすい本でした!
読むだけじゃなくて、実際に試してみたいと思っている人にもおすすめしたい本でした!!






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